ハ新しい芸術という意味。19世紀末から20世紀初頭にかけて流行した美術様式で、自然の形態に着想を得、つる草のような線条、動きのあるフォルムが特徴。建築のガウディ、ガラス工芸のガレなどが代表的な存在。
古来茶人が最も尊んできた朝鮮産の佗茶茶碗。かいらぎ(鮫の皮のことで、刀剣の装飾に用いる)状の釉肌が特徴。
鉱物を粉末にした顔料で、群青、緑青、、朱、丹などがある。水に溶けない重厚な色を呈し、東洋絵画で尊重される。
絵画の画面に用いる絹地のこと。一尺三寸幅のものを尺三、一尺五寸幅のものを尺五などと称し、絵画の大きさを表す。絵絹を使用した作品を絹本といい、これに対して紙に描かれたものを紙本とよぶ。
銅版画の一種で、ドライポイントなどの直線線刻とは異なり、薬品の腐食力を利用した凹版技法。レンブラントの作品が最も有名である。
江戸時代に近江国大津の追分、三井寺などで東海道を往還する客に売られた素朴な民芸絵画。仏教や神道に取材したものや、座頭、若衆、太夫など世俗的題材のものまで、寓意的でユーモラスな軽妙さに富み親しまれた。
室町時代から明治時代初期にかけて栄華を誇った漢画系の画派。室町時代の御用絵師をつとめた狩野正信を創始者とし、元信、永徳らが障壁画様式を完成、代々権力者の庇護を受け、日本最大の画系となった。江戸幕府の成立以後は京都の狩野探幽ら宗家の画家たちは江戸に移り、江戸狩野として栄えた。これに対し、京都に残った狩野派の画系、山楽、山雪の系統を京狩野とよぶ。
平安時代に仏画、山水画の名手と謳われた巨勢金岡を始祖とする大和絵の一流派。平安、鎌倉時代は宮廷絵師として、以後は室町時代末まで絵仏師として画系が存続した。わが国最古、最長の画派である。
孔版の一種。孔版は型紙を切り抜いて版を作り、穴の部分に絵の具を刷り込む方法であるが、紙のかわりに絹布を用いる技法。
物象の明暗、立体感を墨による線描や「にじみ」「ぼかし」によって表現する東洋独自の絵画。仏教思想を根底に有し、自然の霊性を形象化することに主眼をおく。中国の宗・元時代に興隆し、わが国には鎌倉時代の禅文化渡来と共に移入され、周文、雪舟らが日本的水墨画を完成した。
釉の青くみえる高火度焼成のやきもの。釉薬に含まれる鉄分の作用によって青みを呈する。中国の唐・宗時代に名品が多い。
金属、木材、陶器などの表面に同種の材料を嵌め込んで文様を表わす技法。
大和絵の伝統を継承した画派で、漢画系の狩野派とならび、日本画の二大流派を形成した。室町時代の土佐行広を始祖とし、その孫光信が宮廷絵所預となって土佐家の地位を確立した。以後、江戸時代の光起によって再興され、明治初年まで大和絵の中心流派として栄えた。
淡彩または墨画に俳文を付し、余情に富んだ表現を重視する文人画の一種。江戸時代に流行、芭蕉、蕪村らに名品がある。
墨一色で描いた細線の墨画の技法をいい、にじみ、ぼかしを用いない点で水墨画技法と区別される。この技法の作品として「鳥獣人物戯画」が有名。
粉末顔料を粘着材と粘土で棒状に固めた絵画材料。
ポピュラー・アートの略。1950年代のアメリカで発祥。 伝統的な美意識を嘲笑し、 空缶や機械の部品など好んで卑近な材料を用いて制作した。ウォーホール、オルデンバーグ、ローゼンクイストらの流派をいう。
円山応挙を祖とする円山派と、応挙の画風をついだ松村呉春の創始した四条派を総称していう。狩野派にあきたらない画家の一群で、とくに写実的傾向の強い画派である。幸野楳嶺、竹内栖鳳らに受け継がれ、明治以後の日本画壇に大きな影響を与えている。
石版画。石や金属の表面に絵を描き、水と油の反発作用を利用して版を作る平版の代表的なもの。